Dr.コーイチロー「真剣に飛ばしを考えてみた」No15
釘の打ちにくいトンカチならまずトンカチがおかしいと思いますよね?
あなたは自分がおかしいから釘が打てないとは考えないはずです(笑)
「今日も新しいチャンスがあります。」
飛ばしを真剣に考えてみ⑮
11072016
昨日は、「人間が力を効率よく出せることを可能とする道具を使わなければ、飛ぶわけない」のようなことを書きました。
それはもちろんそうなのです。
もし、クラブ自体の機能がすごく優れていたとしても(・・・まあ、人間が使う道具ですから、人間が使いにくいものが機能的であるわけがないのですか)、ゴルファーが効率よく使うことができなければ機能しないのです。
そういうのは、道具とは呼ばないのです。
昨日コンサルティングをさせていただいた方が、コンサル中に「女房とドライバーは新しい時だけ言うこと聞く」とおっしゃっていました。(これ、ジェンダー・ハラスメントですか?だったら、ごめんなさい。ご指摘くだされば削除します!ちなみに、後半部分に僕は全く同意しないです。)
大笑いしたのですが・・・女房は脇へ置いておいて・・・
ドライバー、そんなことが頻繁に起きています。
つまり、自分にとって悪い適応を作り出す道具という事なのです。
作りようによっては、道具は使い続けることで、人間としてのより良いパフォーマンスを引き出してくれるものとして機能するのです。
でも、持ち替えてすぐに、機能するかどうかは、ギャランティできない。
なぜなら、従来の動きが機能的でないゴルファーにとっては、良い動きに適応する時間が必要だからなのです。
ゴルフ界、この人間の適応性という最大に近い武器を全く度外視していますから、「新しい時だけいう事を聞く」という事が起きるのです。
でも、それをゴルファーも知らない。
試打で打ちやすいのが良い道具だと勘違いする。
そして、購入する。
3か月もしたら、機能しなくなる。
そんなループの中で、永遠にもがくのです。
そして、残念なことは、ループを一回りするごとに、自分のパフォーマンスは劣化して行くことが殆どなのです。
なぜなら、負の適応をしているのですから。
飛ばしを考える時に、どこかの形や動きだけを考えても解決策にはならないのです。
これは、実は、物理的なことや、人間の身体能力的なことだけではなくて、心理的な面も大きく関係してくるのです。
ですから、スウィングの形しか知らない。
クラブのことしか知らない(ある方が、「クラブに詳しい=新製品を良く知っている」だとおっしゃってしました。御意です!)。
メンタルのことしか知らない。
それでは、解決策は導き出せないのです。
人間は、そうしたことのすべてを包含した一つのシステムですからね。