Dr.コーイチロー「真剣に飛ばしを考えてみた」No14

同じ道具を使うなら使いやすい道具を選びますよね実際のところ・・・
「今日も新しいチャンスがあります。」

飛ばしを真剣に考えてみた⑭
11062016

おはようございます。
秋晴れが続きますね。気持ちがいいです。
きっと、紅葉狩りのエリアは大変なことになっているのでしょう。

さて、飛ばし。
どれだけ、クラブの素材が進化していたとしても、道具として考えた場合、素材は勝手にスウィングしてくれないのは皆さんもご存じのとおり。
チタンだから、スウィングが良くなるとか、新製法のカーボンシャフトだから、力使いが夢のように変わるなどという事もありません。

高級な包丁を購入したから、いきなり美味しい料理を作れるようになどならないのと同じです。
要は、使い手が使い易いかどうかという事なのです。

そして、この「使い易い」という一言が、実は一言で終わりにしてはいけない、とても重要なことなのです。

スウィングは人間がします。
スウィングをすることで、力を出して、その力をクラブに伝達し、運動を引き起こし、そしてボールとのインパクトを作り出す。
そして、そのインパクトが、ボールを運ぶという事に繋がるのは皆さんも簡単にお分かりになると思います(冷静に考えればね)。

つまり、人間にとって、力を出しやすい道具でなくてはならないという事なのです。
飛ばすという事を考えたときに、そんなことを真剣に考えて、スウィングを作っている人がどれだけいるのでしょうか?
肩を回せば力が出ると思っているのでしょ?
大きく振ることが飛ぶことに繋がると思っているのでしょ?
そんなことは無いのです。

さらに、ゴルフというゲームの質を無視するわけにはいきません。
簡単に言うと、ある程度の正確性と反復性の共存した力でなくてはならないという事です。
これは、確か第1回目にお話した、有効飛距離というコンセプトです。
それが無ければ、ゴルフの道具としては不適格という事です。

手よりも腕、腕よりも胴体、胴体よりも脚の方が有効に出力を作り出すことができるのが人間です。
それを有効活用できるような運動形態を容易にする道具という事が開発理念に当然盛り込まれていなければならないのですが、残念ながらそうではないのが現実です。

事実、最近私のショップで試作的に作り始めたウッドは、アマチュアでも、ミドルアイアンかショートアイアンのようにコントロール感をもって使うことができるのです。
そして、それを使った直後に現行のクラブを使うと、極めて有効な結果を引き出せるのです。

これ、何かというと、道具が人間の良い動きを引き出してくれるという事なのです。
そんなことも可能なのです。

最近のクラブは、人間らしい動きをすると、打てないのが多いのですよね・・・
なので、結局は最初だけ飛んで、お金を払って自分のものにすると3か月もすると、飛ばない、曲がるが発現するわけです。

そんなことも解決する術は存在するのですが、誰でも同じことをすればよいわけではないのです。
なぜなら、あなたと私とあの人は、それぞれ異なったものを間違いなく持っているから。

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