Dr.コーイチロー「真剣に飛ばしを考えてみた」No7-2
人間らしい力の使い方確認してみましょう。
「今日も新しいチャンスがあります。」

真剣に飛ばしを考えてみた⑦-2
09192016
人間の感覚は選択性
外から入ってくる刺激や、内面で起きていることをすべて感じているわけじゃないのです
「これ」を感じようと選択したことを意図的に感じる
すくなくとも通常の刺激に対してはそういうもの
ゴルフの場合、意図する動きと結果として起こる動きに大きなズレがあるのです。
既存のレッスンでは、結果の形を説明することに終始するから、この大問題が無視されちゃう。
そして、番手別の打ち方、振り幅のコントロールなんて言う、実際には機能しない方法論が公然とまかり通ることになっている
でもこれ、飛ばしを考えても、ゴルフの上達を考えても大問題なのです。
これを解決しないと、ゴルフ漬けの人しか上手くなれない、ゲームを楽しめないまま終わってしまう。
僕の投稿をお読みいただいている方はすでにご存じのことだと思いますが、スウィング・バランスが合っていても、実際には、長いものになればなるほど、振りにくい(=同じ意図的な動きをしたときに、クラブヘッドの力が大きくなり、意図した動きとのズレが発生する)という事になる。
そして、それだけではないのです。
もともと、セットアップ時のライ角が違うから、当然同じ力を掛けると、クラブが運動する角度は変わってくる。
そして、意図的に作り出す力の大きさが変わるのがゴルフだから、クラブの振られ幅(実際にはクラブに伝達された力の大きさだが)も当然番手によって変わる。
ここで、最初の感覚は選択性に話を戻すわけだけど・・・
その毎回挙動が変わるところを感覚的に捉えると、実際には意図することと違うことを感じ取ってしまって、意図することではないことを意図的にやろうとすることになってしまうのです。
そうすると、どうなるか?
自分自身が意図的にシンプルにコントロールできることが、とても複雑でUncontrollableなものになってしまう。
もちろん、既存のレッスンはわざわざそうしたところを意識せざるを得ないような情報が殆どだし、道具も本来の人間的な機能を発揮できないものに『進化』している。
ゴルファーのシステムは100%間違いなく、力が下半身⇒上半身⇒腕⇒グリップ⇒クラブ⇒ボールと伝達されてゆくシステムでなければ、効率良くコントロールすること自体が不可能なものです。
そして、グリップやクラブはその中でも意図的に動かすものではなく、意図した力を作り出したものによって動かされるモノなのです。
だから、そこで感じていては力の出し方がとても非効率的になる。
クラブを持たず、腕を組んで、身体だけで何かを叩く感じを出してみればよい。
例えば、自分の体の左側に巨大な太鼓があるのをイメージしてみよう。
その太鼓をドーンと鳴らす。
連続でドーン、ドーン、ドーンと鳴らす感じで力を出してみる。
音の大きさを大きくしたり、小さくしたりというイメージで叩いてみる。
太鼓の角度をいろいろな方向に変えてみる。
そんなことをすると、叩く感じで力を入れる。
いろいろなラインにショットを打つ。
そして、意図的に感じるべき感覚がどんな感じなのかを感じることができるのです。
©Koichiro Fujimoto、Ph.D. All rights reserved 2016