Dr.コーイチロー「真剣に飛ばしを考えてみた」No11

弱くしっかりした力意味が解りますか?
理解して体験して自分のモノにしましょう。
「今日も新しいチャンスがあります」

に飛ばしを考えてみた⑪
09282016

今日は日本語のお勉強です(笑:これは、いつかどこかで笑い話ではなく、真剣に語らないといけないことだと考えています)。

ゴルフレッスンでは、強い、弱い、大きい、小さい、早い、速い、遅い、ゆっくり、ゆったりなどの言葉が、入り乱れていて・・・
「日本語分かってるの?」と思ってしまう場面にしばしば遭遇します。
或いは・・・
「どんだけ表現力に乏しいの?」と疑ってしまう場面なのかもしれません。

「飛ばしたい」という気持ち。
「飛ばす」という動作。
どちらも、本当は「ゆっくり」とか、「力を抜いて」とか、「リラックスして」とかいう言葉やイメージとは程遠いことなんですよね。
でも、飛ばすには、力を抜いてリラックスしてゆっくりとなどと本気で信じてしまっている人が少なくない。

流れのある、力みのないスウィング(まあ、言葉にするとそういう感じですかね?)と、力を抜いて、リラックスしてとは全く違う。
力の流れというか、伝達がスムースだと、強烈な力を発していても、穏やかに見えるのです。

ウサイン・ボルト選手が、本当に力を抜いて、リラックスして走ると思いますか?
トップ・アスリートの言う、「力を抜いて、リラックスして」というのは、大前提の正しい力をきちんと作り出し、伝達できているというものに則っているのです。
でも、それは、多分、無意識に作り出している、当たり前のことなのです。

一方、残念なことに、そんな大事なことが基本中の基本として存在しないどころか、プロでさえも、それを身に付けないでゴルフをしている人が少なくないのが現状なのです。
それでも、確かにそこそこ「上手くなれちゃう」のが、ゴルフ。
でも、そこには、極めて恵まれた練習環境と、たまたま良いことを身に付けるという偶然の一致が無いとならない世界だという事を知っておかないと、あり得ない期待を抱き続け、それで終わってしまう。

でも、それを意図的に作ろうよという事を提案しているのです。
それだけ大事なことだから、見開き1ページのレッスンうんちくと一緒にはしてほしくないし、ここだけ抜き出して、相容れないことと一緒にワン・ポイントなんて扱いをして欲しくないのです。
価値あるものでも、使い手によって、全く価値のないものになってしまうことはあるのです。
馬の耳に念仏。猫に小判。

是非、弱くしっかり力を掛ける練習をしてください。
力を出す練習=力いっぱいスウィングすることだと誤解をする人が多いのです。
力を出すというのは、ゴルフで言えば、必要な所で必要な力を発生させなければ全く機能しないのです。
いきなり、力いっぱいなどできるわけがないのです。
まずは、弱くしっかり力を掛けるという感覚から入らないと、良い入り口ができ得ない。
ましてや、力を出す=大きく振るとは全く違うという事を、明確に認識しなければいけないのです。

私のお客様には、時々4つの力使いをしてみてくださいと、ドリル的なものを提供します。まあ、厳密にはどれも不可能なのですが、ニュアンスとして・・・
① 等速度でスウィングする
② 急に加速して、最後に向けて減速しながらスウィングする
③ 動き出しで力を入れ、トップで一旦力を抜き、切り返しで再度力を入れる
④ 動き出しから、最後に向けて、徐々に加速し続ける

どこをどう動かすとか、形を考え模索するフリをするよりも、ずっとあなたの体が喜ぶことが見つかります。
是非、お試しください!

©Koichiro Fujimoto、Ph.D. All rights reserved 2016

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