Dr.コーイチロー「真剣に飛ばしを考えてみた」No10

9話目まで読んでいかがですか?
人間が球を打つために必要な事の一片が見えてきましたか?
まだまだ続きます。大切なもの見つめなおしていきましょう!!

真剣に飛ばしを考えてみた⑩
09262016

今まで、結構真剣に練習してきたのに、何年経ってもなかなか上達しない(毎日練習場に通って、たくさんのボールを打ち、年間100ラウンドもこなし、それを何年も続けてきた人は別ですよ!)人は、きっと練習になっていないのです。
練習になっていれば、必ず上達するのが人間です。

そして、問題は、そうした練習効果のないことを継続してきた=悪癖を作り続けている可能性が極めて高いという事なのです。
練習場に行ってクラブを振り、ボールを打たないと練習できない人は、まず、その悪癖から逃れることはできないという前提で捉えていただきたのです。

「飛ばしを真剣に考える」では、ここまで、力の正しい出し方、いろいろな力を出す、自分の感覚を感じるなど、これまで皆さんが大切と考えてきたこととは、少し毛色の違うことにフォーカスを置いてきました。

そして、お伝えしてきたように、クラブを振らず、ボールを打たず、家でもどこでも、身体だけで自分自身の感覚を感じ、それを練習場で試すという事をやっていただいていれば、ここまでで、かなり力を正しく入れる感覚というのが感じられるようになって来ているはずです。

太鼓を叩く感じで力を出してみるという事のお話しもしました。
実際それをやってみると、太鼓の面が変わると、セットアップも体の使い方も、力が入るポジションも変わっているという事が起きています。
お気づきでしたか?
それも、どこかをどう変えようと「いちいち形や使い方」として、記憶し、思い出さなくても自動的にその調整をしていたはずなのです。
気づかないくらい自然にね。

どこだったら、力が入るのだろう?
それを感じられるようになることは、ゴルファーにとって必須なのです。
何のために?
どんなライでもボールが打てるようになるために。
上手く当てるために。
いろいろなショットをコントロールできるようになるために。
そして、飛ばせるようになるために。

力を入れられなければ、力をボールに伝えられなければ、上手く当てることも、飛ばすということもできるわけがないですからね。

ゴルフというものを実際には力を伝えられない位置にボールを置いて、クラブを上手く動かしてボールに当てることだと誤解している人がとても多いと感じています。
太鼓の面が変わると、体勢を変える。
力を伝えられるポジションが変わる。
当たりまえのことなのです。
なのになぜ、ゴルフではいつも同じポジションなの?
ゴルフは様々なラインに、様々なショットをコントロールして作り出すゲームですから、ボールの位置はものすごく変わるのです。
一律、左足かかとの延長線上などというものではないのです。

身体でいろいろな方向に力を掛ける。
それを実行してきた皆さんは、きっと力を掛ける方向を変えると、同じ位置のボールでは到底力を伝えられないと感じてきているのではないでしょうか?

その感覚、とても大切なことなのです。
ラインを決め、そこへ力を掛ける感覚を作り、そして、その力を伝えられる感じを作れる位置にボールを置かない限り、本当の意味で上達することは望めないくらい大切なことなのです。
ですから、ここまで作ってきた身体で力を出す感覚。
その力を伝えられる位置。
それをしっかり感じられるようになってください。
磨き続けてください。
そして、練習場で、
「力が伝えられそうな位置に、一打一打ボールが来るように感じながらセットアップに入る」
というプロセスを大事にして実際にボールを打つ習慣を確立してください。
そして、ボールを打つのには、打ち方ではなく、その力を掛けることを実行するのです。
だって、その力が掛かるところに構えたのですから、上手く当てるために必要なのは、打ち方ではなく、その力を出すことでしょう?

その感覚なしには、あなたの体がもっている、本来の能力を有効活用することはできませんから。
しっかり磨いてくださいね。

©Koichiro Fujimoto、Ph.D. All rights reserved 2016

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