Dr.コーイチロー「真剣に飛ばしを考えてみた」No.3

今日も新しい発見があります。

真剣に飛ばしを考えてみた③
09132016

昨日は、何しろ必要な所で力を出せるようになろうという話でした。
でも、一か所に力を集中させるにはコツがいるのです。
その話を少ししましょう。

さて、手始めに、どちらがボールを飛ばすために必要な力が出ると思いますか?
① 振り子のように左右対称でスウィングする?
② 金づちで釘を打つように叩く?

スウィングを形で説明すると、しばしば「左右対称の振り子」みたいな説明をされますが、実はこれではインパクトに力打集中し得ないのです。
切り返しで力を使い果たしちゃう。

アマチュア・ゴルファーに多いのがこのパターン。
とてもとても大切なインパクトよりも前にたくさんのやることが存在するから、まずはそちらに意識が行ってしまう。
そして、意識をしたところに強さが出やすい。
ましてや、セットアップできちっと静止してからスタートするものだと言葉で理解して、本当に静止している人はなおさら動き出しと切り返しで力を出しちゃう。

そう、全体をどんな感じでスウィングするのかというのを間違うと、動きとして全く機能しないものになってしまうのでとても大切な要素なのです。
そして、全体のイメージを間違うと、一生報われない努力をすることになってしまいます。
結果的に、ボールを飛ばすという意味合いでは、全く有効な力を出すことが出ないのですが、本人は力を相当入れている気がする。
だから、どこで力を入れようか?
本当に必要な所で力を出せているのかを感じられるという事は、「上手く当たった!」とか、「上手く飛んだ!」という事よりも大事なのです。

もうわかりましたよね?
そう、答えは②の「金づちで釘を打つような感じ」です。

そして、人間の体というよりも脳のコントロール機能はとても良くできていて、動きを通じて、力を入れるところを明確に指定すると、他で余計な力を入れないのです。
ミスショットをすると、「力が入りすぎだよ!」と善意のアドバイスをする方がたくさんいらっしゃいますが、それは大きな間違い。
本当は、「力を入れるところを間違ってるよ!」=「インパクトで力を入れる意識をしないとだめだよ!」という事なのです。

なので、チャー・シュー・メーンは明らかに悪いイメージなのです。
どうしても「麺」を使いたいなら、インパクトに向かって、一息で「メーン!」ですかね。

或いはテニスみたいに「スパーン」とかも良いですね。

最初は、「スパーン!」って気持ちよく当たっていなくても力を出せていればよいのです。
力を入れる感じが捉えられれば、それでよいのです。

ちゃんと、それでボールに当る方法をお伝えしますから。
そして、その後から意図したところに飛ぶようにする方法もお伝えしますから。

何よりもまず、関係ないところで使い果たしちゃっている力を、必須な所で出せる感覚を身に付けないとね!

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Dr.コーイチロー「真剣に飛ばしを考えてみた」No.3” に対して5件のコメントがあります。

  1. 林 寛之 より:

    以前に藤本さんにレッスンして頂いたものです。

    ここ数年、病気で仕事を2年程休業しなくてはならないなど苦境続きで
    ゴルフもままならない状況でしたが今はそれも治り、もう一度新しい人生を与えられた様に感じ、以前の価値観や物の見方とは違う積極的な考え方が出来るようになりました。苦しい経験はそこを超えて見ると、一回り人間を成長させるものなんだなと感じる今日この頃です。

    前置きが長くなりましたが、最近気付いた事が有ったので投稿致しました。ゴルフで飛距離を求めたいと思い、野球のマスコットバットに重りを着けて筋力アップを狙ったのです。ビュンと音を立てるように振ろうとすると自然に動きが"小さく、鋭く"なって行きました。
    そして、力の入れどころが本当に一点、一瞬であることも"体感"できました。重い物を振ることから得られる本当の効能は筋力アップなどではなく、いかに効率よくクラブを加速出来るか?という点だと感じます。
    試しに"大きく、強く"振ろうとすると力の入れどころが無くなってしまい体も揺さ振られるのです。
    今はバット素振りと同じ様にゴルフクラブを振る事に集中しています。
    重い物を振ることから、体のテンションの入れ方も自然に身に付きます
    。体が無垢の非常に硬質なゴムでできている様な感覚です。超合金だと
    ちょっと自分の中では感覚に落とし込めないので、無垢の硬質なゴムで出来た体をスイング中に保つ様にしています。後はスイング最優先事項2つを徹底管理しつつ、1球1球目標、クラブ、球筋を変えて打ちます。
    小手先ではなく、下半身を中心として体全体で球筋を打ち分ける事は人間のごく自然な動きなのだと感じています。
    まだ書きたい事が沢山ありますが、最近気付いた事を書きました。

    1. 藤本光一郎 より:

      林さん、ご無沙汰しています。藤本です。
      大変だったのですね。
      でも、通常に戻れたのですね。それは良かったです。
      林さんのおっしゃるように、何かのきっかけで、やり直す、作り直すことができると良いですね。
      実際は、自分自身で決心をすれば、外的なきっかえなどなくでも良いのですけどね。

      重いものを振る。
      超早く(必ずしも速くである必要はありません)振る。

      効率の良い動きを体感するには、そうした通常ではない「負荷」下に於いて与えられたタスクを実行するということが有効なのですよね。

      世間では、既存レッスンでは、もう、見た目そのまま、それしか見えないから、或ることをすることでより良いことを体験し、その感覚を実際のパフォーマンスに活かす、つまり僕がしばしば口にする「かけ橋を架ける」ということを全く考えないのですよね。

      重いものを振る(動かす)には、もちろん、決められた力しかもっていない一個人が実行するわけですから、自ずと効率の良い体の使い方を脳が選択するのです。

      重いものを振るのが良いと言うと、多くの『インストラクター』は身体を壊すと言い張るんです。
      なぜなら、結果の形をそのまま模倣させるということが大前提にあるから。
      もちろん、重いものを手で動かして、トップまで上げて、肩も腰も回転させて、切り返しで、我慢して、手でリリースさせるなんてことをやれば忽ちぶっ壊れてしまうんです。

      でも、そんなことをやるんじゃないし、いつまでも重いものばかりでやるわけではないんですよね。
      自分の身体にとって効率の良い動きというものがどういう感じの動きなのかを体験、体感するためにやるんです。
      そして、それを実際のタスクに活用する。

      直接、見た目をやることしか術がないという知識しか持ち合わせていない人が殆どなのです。
      だから、例えば初心者用、女性用のクラブは細くて軽いものにする。
      形をなぞりやすいようにね。
      そして、極めて非効率的な動きを強制するところからゴルフを始めさせてしまう。
      少なく無い人が、腰痛やひじ痛、親指痛などなどに悩まされることになる。

      でも、そんなことさえ気づけないんです、ゴルフ業界は。
      それをPGAの中枢に指摘しても、我々のやってきたことは価値あることだの一点張りで、聞き入れない、聞こえないふりをする。
      それが多くのゴルファーに苦しみを作り出しているなんてことは、考えもしないのがPGAプロフェッショナルなんです(中には、そうではない人もいらっしゃいますが)。

      重いものを振れるような動作のコントロールを主体として、それを壊さない範囲でできることに徹する。
      つまり物理的にも、人間の体的にも効果的なことの範囲ですべてを処理することで、もちろんパフォーマンスも上がります。
      習得過程において、それが有効なのはそれだけではなくて、無駄なこと、有害なことをやるという選択肢を自ずと排除できるということもあるのです。

      だから、僕が作成するゴルフクラブは、重量という指標だけを取ると、とんでもなく重い。
      ドライバーだってスティールの入ったSWくらいの重さがある。
      でも、実際に動いてみると、全然重くない。
      それは単にクラブだけを考えたってできることではないんです。
      人間の反応や人間の機能を知ってそれをうまく活用するから、良い道具ができるんですよね。

      ロボットではないんです。
      生き物ですからね、人間は、反応するんです。
      そして、適応するんです。
      その場限りではないんです。

      形として起こったことを、なんとなく気づいてしまった部分で模倣しようとすることで、物理的にも、人間の機能的にも極めて不条理なことばかりをやらされる。そして、そうしたことを選択でき得る環境下で習得をしようとすること自体がよりゴルフを難しいだけでなく、危険なものにしているんですよね。

      常々言っている、なんでもやれる環境に放っておいて、正しいことだけをやれということ自体が、『出し手』として、極めて稚拙で卑怯だというのはそういうことなんです。
      それをキツイとか批判的とか言う人は、つまり、自分自身に正しいことを受け入れる能力が無いということを公言しているようなものなんです。

      林さんが自分自身で工夫をなさって、より良い方法論にお気づきになったことは、本当にうれしいことです。

      また機会がありましたらお会いしましょう!

      1. 林 寛之 より:

        藤本さん、コメントありがとうございます。
        7月25日のワークショップ参加いたします。
        以前レッスンを受けた時、書籍など2次元媒体で
        ゴルフスイングを説明するのは難しいし、限界が
        あるとおっしゃっていました。
        私も藤本さんから受けたレッスン、ホームページ、書籍を
        何度も読み、実際に体を動かして感覚を掴み、かなり理解出来ている部分もあると感じていますが、どうしても聞きたい、理解出来ない部分もあります。レッスンが必要です。
        道具としてのゴルフクラブについても聞きたい事が沢山あります。自分で考え、努力しやってきた事が本当に良い事なのか
        確かめたいと思います。
        重い物を振ると言うのも、制約がある状態で効果的な動きを掴み、スイングに生かす架け橋になるのですね。目標にめがけてそこに力を掛けようとすると動きは目標に対して直線的に力を掛ける事になります。肩はその力によって"回される"ようですが、意識としては、感覚としては完全にゴルフスイングは直線運動、バケツの水撒きと同じ動き。これを回転運動と捉えては目標に力を掛けることが出来ない、どこにボールが飛んでいくか分からない。
        いつも素振りの時は、最初に重い物を放り投げる動きから始まり、その感覚を保持したまま、おおよそ3段階の架け橋とも言える動きを経て、最終的にゴルフクラブを使った素振りへと移行します。
        7月25日はよろしくお願いします。

  2. re-infinity より:

    林様
    コメントありがとうございます。
    RE-infinity 唐澤と申します。
    自分も一般ゴルファーとして形をなぞるだけのゴルフから脱却しようと楽しみながら学んでいる者です。
    最近思うのですがゴルフにがんじがらめにされると全く何も見えなくなってしまうんじゃないかと・・・
    覚えなきゃとか藤本さんがこう言ってんだからやらないといけないとか、かえって自分が追い込まれて狭くなっていきます。
    まじめな努力もとっても必要ですが、気楽にいろんなことがみんなで出来るようになれたらいいなと思ってRE-infinityを運営しております。
    Drコーイチローの言う事には間違いはありませんが、ゴルフと上手に向き合っていきたいと思っております。
    先輩に対して生意気なようですが楽しんで藤本さんや私たちとお付き合いください。
    25日楽しみですね。
    また是非座談会の感想などコメントしてください。
    お身体ご自愛ください。

    1. 林 寛之 より:

      唐澤様
      コメントありがとうございます。
      受講料の入金は、藤本さんの口座に送金する
      のでしょうか?久しぶりなので勝手が分かりません。
      金額は、初めての人と以前レッスンを受けた人では
      違うのでしょうか?こんな所でする質問ではないですが
      時間がないのでここで質問させて頂きました。
      私のメールに送信して頂けたら幸いです。

      私も今やゴルフは時々しか出来ません。
      だからこそ、いつでも最高のパフォーマンスが
      発揮できる様にしておきたいと思っています。
      藤本さんのレッスンはその正しい道しるべを
      示してくれる唯一の方です。
      少しでも早く、
      事前に打てる感覚を構築して、常に練習場に行って
      いなければレベルをキープ出来ない状態から脱したいのです。
      ちょうど補助輪付きの自転車から、補助なしの自転車に乗れた
      時の様に、一度乗れてしまえば生涯その感覚は消えません。
      それと同じ様にゴルフスイングも考えていて、気が向いた
      時に必要な感覚をいつでも引き出せる様にしたいのです。
      私は、ゴルフは好きですが、日本のゴルフ環境は嫌いです。
      純然たるスポーツ、競技として取り組みたいのです。
      日本の遊興的な、つまりマージャン、賭け事、女、ゴルフ
      などの様なくくりにされてしまっている環境が嫌いなのです。
      もっとスポーツとして取り組みましょうよ!ということです。
      いちいち同伴者に気を遣って毎回"ナイショー"などと言いたく
      ありません。酒を飲んでプレーする人が多いスポーツはゴルフ
      くらいです。だからオヤジ臭いと言われるのです。
      キャディーも無し、カートも無し、自分で担いでゴルフできる
      ようなコースが理想です。自分の事は自分でやりましょうよ。
      そんな感覚ですから、自分のゴルフを確立するまでは"苦しみ"
      たいですね。それが私のゴルフの楽しみ方、醍醐味です。
      楽しみながら上達しましょう?それではいつまでたっても前に
      進めません。悩み、苦しむのもまたスポーツには付き物、70台
      で回れなければゴルフの面白さは分からないと思います。
      その思いが無いなら私はやっていても意味がないと考えます。
      もちろんこれは私個人のゴルフに対する取り組みなので、他の
      方はどうぞご自由にですね。人それぞれですね。
      早く上達して、ゴルフを時々スポーツ、競技として楽しむのが
      目指すところです。他にもやりたい事が有りますので。
      今回のワークショップは他の参加者の方の個人個人の感覚から
      もヒントを得たいと思っています。それが個人レッスンとは
      違う、グループレッスンならではの学び方だと思います。
      是非、よろしくお願いします。藤本さんとは戦うように
      学びたいです。しつこく食い下がってですね。納得するまで
      とことんやるつもりで参加します。

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